中学受験基本のキ!【読書記録】

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読書記録

地方出身者で中学受験経験のないお母さんにとって、中学受験の内情を知るにはまずはメディアからです。

ということで読んでみたのがこちらの本です。

日経DUALの本中学受験基本のキ! 第4版 (日経DUALの本)
西村則康・小川大介 共著
越南小町 文

読書備忘録としてのメモ書きのようなものですが、本の紹介とこの本をおすすめしたいのはどんな方なのかを語りたいと思います。

ご興味がある方は是非お付き合いいただければうれしいです!

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『中学受験 基本のキ!』はどんな本?

著者は西村則康さんと小川大介さん。

西村さんは日本初の「塾ソムリエ」として活躍されていらっしゃる方。

著書のひとつ『中学受験は親が9割 最新版』(青春出版社)も拝読させていただいたことがあります。

小川大介さんは教育専門家であり、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員をされています。

『中学受験 基本のキ!』は初版は2015年ですが、第4版では2020年の情報に改訂されています。

首都圏大手4大受験塾の活用法が学習スケジュールやカリキュラム、費用といったデータを元に詳しく紹介されています。

4大受験塾とは言わずと知れた「SAPIX」「日能研」「四谷大塚」「早稲田アカデミー」。

また、その時期に子どもがどのような心理状態になりがちなのか、その時に親が言いがちなNGワードを前向きに言いかえる言葉が具体的に示されています。

例えば

夏休みに頑張れなかった子ども(p.148~)

NG 「そんなことでは合格できないよ!」

GOOD 「今からでも間に合う」「これからが勝負だね」

といった感じです。

読めば、ああ、なるほどと思いますが、実際には上手い言葉をかけるのは難しいだろうなと思います。

頑張らなかった(努力をしなかった)子に褒める要素がないわけですから、「君は頑張ったよ!」では噓になります。

そんなことを言おうものなら、適当だなぁとか自分を見てくれてないなぁとか子どもは思うかもしれません。

「仕方ないね」とか「こんなこともあるさ」だと、突き放されたというか他人事みたいな無責任さに聞こえ、子どもは孤独を感じてしまいそうです。

これでは気持ちを切り替えるきっかけになりませんよね。

「今から」「これから」が言葉に入ることで気持ちを前向きにしてくれるのか、と腑に落ちました。

公立中高一貫校に関するメモ

私立の難関校、男子御三家の開成・麻布・武蔵でさえ、倍率は3倍前後であるのに対し、公立中高一貫校の倍率は4~7倍(2020年)と高倍率。

合格を勝ち取るのが奇跡に感じる倍率です。

私立校受験と公立校受検では対策はどう変わるのかが知りたいと思っていたので、どんな方法で立ち向かえばいいのかの記述があって大変参考になりました。

◇ 私立難関校を第一志望にしている子なら、少しの対策で合格可能(p.292~)

◇ 公立中高一貫校を併願校にしていい学校・ダメな学校がある(p.294~)

◇ 私立難関校を第一志望にしている子の公立中高一貫校対策の注意点(p.296~)

◇ 公立中高一貫校が第一志望でも。5年の1学期までは大手進学塾に通うほうがベター(p.298~)

◇ 公立中高一貫校の「適性検査」を意識した試験を実施する私立が増加中(p.299~)

◇ 公立中高一貫校の「適性検査」で得た力は、その後の受験にも活きる(p.300~)

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この本をおすすめしたい人

おすすめ度:★★★☆☆

  • 中学受験が未知のものすぎるので何らかの糸口を見つけたい方
  • 各学年の長期休み期間を中心とした何月には何すればいいのか知りたい方
  • 中学受験対策の塾選びの指針が知りたい方
  • 併願校選びを具体的に示してほしい方

といった方におすすめです。

一度目を通すと3年生から6年生までの過ごし方の流れがわかって計画を立てるのに役立ちます。

特に塾の費用やどんな内容(復習重視や宿題多めやら)なのか詳しく紹介されているところは著者の西村さんが塾ソムリエというだけあり、頼りになります。

なお、このことからもわかりますように、“中学受験は塾ありき”で話は流れていきますので通塾が難しい家庭にはちょっとプレッシャーのかかる内容となります。

そして首都圏以外の事情には触れていませんので、うちのような地方都市の家庭にはさらに謎が深まる部分もなきにしもあらず・・・。

本の後半に併願パターンがとても具体的に書かれているのですが、通学圏外なのでそこはバッサリと読み飛ばしました。

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あとがき

中学受験、4年生ももう目前という今の時期でもどうやって進めて行けばいいのか模索中です。

アンテナを張って情報収集するしかないのですが、TVや新聞はドラマティックな部分、キャッチーなところだけを取り上げていたりするのでなかなかその全容がわかりません。

教育系の雑誌は参考になることも多いのですが、お母さんにとってはやや圧が強く感じてしまう存在です。

そんな中で手にしたこの『中学受験 基本のキ!』です。

本を読んだりして集めた情報も首都圏中心でなかなか地方都市での戦略はたてづらく、更に家庭学習中心だともう本当に森の中の迷子の気分になっています。

大きい塾もあるんですけどね。

電車で通うのは時間的に難しい感じです。

 

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この記事を書いた人
あかね

小学生の子どもを持つ主婦です。バレエを習っている長男はかなりののんびり屋さんで成績普通です。そんなわが子に合う中高一貫校を探しています。なるべく家庭学習で中学受験に挑戦できるかなと奮闘中です。

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バレエ男子の中学受験への日々

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